習慣と暮らし

明日12/22は冬至(2017年)、柚子風呂だ。

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日本の風習では冬至は、ゆず風呂に入る

冬至の日は「ゆず風呂」に入るのが日本の習慣になっていて、お風呂屋さんや温泉でも柚子がプカプカ浮かばせているところが散見される。
スーパーやコンビニでも柚子が売られているので自宅のお風呂でも容易にできる。

ゆず風呂は、体が温まるし、香りが良くて癒される。
ただ、柚子を入れすぎたり、柚子を揉みほぐして絞り過ぎたりすると、肌がヒリヒリして痛くなる(汗)

また、自宅のお風呂でやると浴槽が狭いので、長風呂してても途中から肌がチクチク&ヒリヒリすることもある。

柚子にはビタミンCが含まれているので有難い事に、これが水道水の塩素を中和する働きをする。

飲食店でもお冷(お水)のポットにレモンの切れ端を入れているのを見たことがあると思う、これもレモンのビタミンC塩素を除去するためである。※ビタミンCを使って塩素を除去するシャワーヘッドの商品もあり、筆者は愛用している。

冬至ではなくても、風邪をひきそうなときや疲れているときに、ゆず風呂をやるのもいいです。筆者は、この期間、ほぼ毎日やっている。

冷蔵庫に入れて保存すると1ヶ月以上もつので、写真のように、柚子を4つ切り(1/4カット)にして、入浴の時に、1カットずつ使用。

この量でもネットに入れて柚子をもみほぐすと、成分が充分に浴槽内にいきわたるし、柚子の種や繊維など浴槽に散らかりも防止できるので、お湯を汚さずに済み、お湯を抜く時も楽なのでお勧めである。

ネット(網)は、上記の写真のように、網めの細かい物を使うのが肝心です。目が荒いと果肉が出てきて湯船が散らかり掃除が面倒です。

筆者が使っているネットは青汁など作るときの野菜を絞る専用のものを用いています。この目の細かい網は、意外とお目にかかれず、滅多に売っていない。現在は、青汁を作るときに使う『野菜汁 こし袋』として八尾市の「山田健康センター」で取り扱いがあり、通販もやっている。筆者は、ここで購入している。

耐久性があるようで毎日使っても半年以上は、普通にもっている。丈夫で柚子風呂にも最適だった。

暦でいうところの冬至とは

太陰暦や農業などの一次生産にたずさわる方には結構縁のあるものである。
古代の人は自然の流れを観察する中で、太陽と月の変化を重要視した。

これは緯度や地形にもよるが、気候の変化と密接に関連性を見い出せたからである。やがて天体の観察から事象変化に対する因果関係を結びつけ出すことを経て、天文学や占星術へと天文観察から学問へとしんかしていく。

天文学は進化をしているが当てはまるだろうが、占星術については深化といった方がしっくりくるような気がする。ゆえに前述ではあえて、しんかと記載した。

そんな観察または観測の結果、太陽の出ている時間が最も短い日を冬至と名付ける。由来はおそらく陰陽学説で陰が極まるとし、冬の至りというところが所以ではないだろうか。そして陰の至りの反対に、夏には夏至というものがある。これは陽の極みであり、一年で一番太陽が長く出ている日を意味する。

この両極が定まると、その中間点の日の長さがつり合う日をそれぞれ春分と秋分とした。これらを合わせて二至二分という。二至二分は太陽の位置によって定められるものであり、地の氣による季節変化を生みだす原動力となる。

日差しが大地を暖め蓄熱していき、やがて日差しの陰りにともない大地も余熱を放散し冷えていく。このサイクルが季節の変化の根本であり、この基本的なサイクルを地の氣と名付ける学問がある。地の氣の運行を理解するには、二十四節気の変化を知る必要がある。詳しい解説は割愛するが、二十四節気は基本的に毎年来る一定のサイクルである。

その一定サイクルの冬至は、太陽が一番短い日であり、また日差しが一番弱い日でもある。これにともない大地の放熱も一段と進むという点から、日差しを基準とするならば冬の頂点に位置する日なのである。ただ冬至は冬で一番寒い日ではない。この点は勘違いしてはならない。

なぜ冬至は一番日が短いのに寒くないかというと、まだ大地は完全に凍てつかずに微かな余熱を持つからだ。一番寒いのはどちらかというと、立春が立つ十五日前の大寒前後が一番つらい頃であるといえる。

そうした大地の熱と日差しの関係を、古代の人は生活の知恵として二十四節気に分けて暦として編纂し、農耕や生活の目安にしていたようである。

ゆえに冬至とは日照時間が一年で一番短く、冬の至りであると結ぶのが一番シンプルなように思う。

習俗として寒邪を払うのにゆず風呂に浴したり、南瓜にてビタミン補給をしたりと年中行事もあるにはあるが、物質的豊かさを持つ現代の食糧事情的にはあくまでも風物詩の一節でしかないのかもしれない。

かといって寒邪を侮れば風邪をひくこと間違いないので、用心するにこしたことはないのもまた確かな事である。

冬至を過ぎれば徐々に、日照時間が長くなっていくので早く暖かくなってほしいと願う今日この頃です。

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